海に眠るダイヤモンド 最終回ネタバレ!結末の最後を徹底考察!

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神木隆之介さんが初の日曜劇場主演を務める「海に眠るダイヤモンド」。

一体どんなストリーが繰り広げられたのか、注目が集まっています。

この記事ではドラマ「海に眠るダイヤモンド」の最終回の結末に焦点を当ててみたいと思います。

✅海に眠るダイヤモンドの最終回のネタバレ
✅海に眠るダイヤモンド結末の最後を徹底考察

海に眠るダイヤモンド あらすじ

最終話を考察する前に、ドラマのあらすじを簡単に振り返ってみましょう。

「海に眠るダイヤモンド」の物語は、1955年の長崎県・端島(軍艦島)と現代の東京を舞台に、70年にわたる壮大な物語となっています。

神木隆之介さんが演じる主人公・鉄平は端島(軍艦島)を舞台に、様々な人たちとの人間ドラマを繰り広げていきます。

端島(軍艦島)とは?
軍艦島はかつて海底炭鉱掘削の拠点として作られた人工の島。
そこで働く労働者を支えるために、住居や商業施設の建設が行われました。
1960年には人口密度世界一を記録。
エネルギー需要が石炭から石油に移ったことにより1974年に閉山。

軍艦島の最盛期には、1000人規模の学校や病院も建設され、屋上農園、映画館もあったそうです。

そんな活気に満ち溢れた端島に帰ってきた鉄平(神木隆之介)を中心に、1955年の端島のパートが展開されます。

一方、70年後の東京では、その日暮らしを送っているホストの玲央(神木隆之介)謎の婦人いづみが、現代パートのメインストーリーを展開します。

ドラマ「海に眠るダイヤモンド」は、全く異なる時代を生きた二人の青年に焦点を当て、二つの時代に生きた人々の姿を描いているヒューマンエンターテインメントドラマです。

 

海に眠るダイヤモンド最終回までのふりかえり

 

豪華キャスト陣を迎えての日曜劇場に、視聴者の関心が高まっています。

最終回の予想に先立って、ドラマの主要人物とターニングポイントになった場面に焦点を当てて振り返ってみます。

(あくまでも、個人的な考察となりますのでご了承ください。)

海に眠るダイヤモンド謎の婦人いづみの正体は?

「海に眠るダイヤモンド」の第一話で、登場する謎の婦人いづみ(宮本信子)は、出会ったばかりの玲央にプロポーズをします。

そして、玲央に端島に一緒に行かないかと誘い、長崎へ連れて行きます。

強烈なインパクトで始まった「海に眠るダイヤモンド」。

ドラマ前半は、この謎の婦人いづみ(宮本信子)は、一体誰なのか?と言う推測がメインとなっていました。

端島パートに登場した人物の朝子(杉咲花)、百合子(土屋太鳳)、リナ(池田イライザ)のうちの誰なのか?

登場人物達のフルネームが明かされていないドラマだけに、謎は深まるばかりでした。

ドラマの第五話で、この謎の婦人いづみが朝子と言う事が分かりました。

端島で生まれ育ち幼少期を過ごしたであろう朝子が、いづみでした。

1974年の端島閉山まで、いづみが端島で暮らして居たのか?

婦人いづみは、端島の活気に溢れた時代を生きた当事者だったのです。

 

海に眠るダイヤモンド朝子の苗字は「出水(いずみ)」

端島のメイン通りにある食堂の看板娘の朝子(杉咲花)が、謎の婦人いづみと同一人物だと言う事が明らかになり、視聴者からは驚きのコメントも上がるほどでした。

ここで注目すべきは、朝子の苗字が出水(いずみ)だったと言う事。

出水朝子。

この時点でいくつかの疑問と共に、予測が難しいドラマの結末匂わせています。

朝子と鉄平は結ばれなかった?
朝子は誰と結ばれたのか?
鉄平は行方が不明?
鉄平は事故に巻き込まれ亡くなってしまった?

だとしたら、鉄平と朝子の思い描いた未来は、端島の閉山と共に眠ったままなのでしょうか?

ドラマのタイトルが「海に眠るダイヤモンド」とあるのも、そこにリンク出来る何かがあるのかも知れません。

 

海に眠るダイヤモンドで起きる不慮の事故

当たり前に訪れていた幸せな日々は、ある日突然崩れて行ってしまうのでしょうか。

端島での炭鉱発掘現場は、極めて過酷な労働条件でした。その上、常に危険とは隣り合わせだった事がわかります。

実際に端島で起きたガス爆発事故で多くの犠牲者が出ています。

鉄平の父である一平が、鉄平の帰島について怒っていたのは、恐らくこの様な危険にさらしたくないと言う親心だったのかも知れません。

ある日、突然起きたガス爆発事故で巻きこまれ帰らぬ人となってしまったのは、鉄平ではなく進平兄さんだったのです。

一生を共に生きるであろうと、当たり前に信じていたリナに”絶望”という文字が浮かび上がってしまいます。

 

百合子と賢将の人生

鉄平の同級生である百合子(土屋太鳳)は、朝子との重い確執を抱えて生きていました。

ドラマの神回とも言える第4話で、百合子は自ら沈黙から抜け出し、和尚に自分の気持をぶつけることで心の整理がついたのかも知れません。

最愛なる母との別れ…

受け入れたくない現実の前で悩みもがく百合子を、いつも近くで寄り添って居てくれたのは賢将(清水尋也)でした。

最終的に百合子は、亡き母から貰った大切なペンダントを拾ってくれた賢将(清水尋也)と結ばれます。

新しい生活を始めた2人に、新しい希望の光が見えていました。

百合子のお腹の中には、新しい命が宿っていたのです。

 

進平とリナの幸せ

命を狙われたリナを、自分の手を汚してまで救った進平。

2人が急接近したことからも、目が離せませんでした。

ドラマの冒頭で、リナが抱えていた赤ちゃんは進平との間に生まれた子なのでしょうか?

仮に、その男の子が生きていたら、2018年には50代半ばを迎えます。

未だ明かされていない玲央の本名なのか?本当の父親はいま何処に居るのか?

謎が深まるばかりです。

 

端島の閉山

炭鉱発掘現場で起きた火災事故によって、運命が大きく動き出しました。

進平が帰らぬ人となってしまった今、リナと幼い誠はこれから一体どうなるのでしょう。

戸籍がない事を心配していたリナ。

ハルは鉄平に、リナと子供の事を面倒を見るように伝えます。

それは結婚を意味すことなのか、だとしたら鉄平は到底朝子に言えるはずがありません。

鉄平は進平が犯した罪を知る事に。

彼の性格からして、そんな状況にある幼い命を放っておく事ができなかったと言えます。

ドラマの冒頭で、リナが赤ん坊を抱いて島を離れるシーンには鉄平が乗って居ました。

海に眠るダイヤモンド最終回ネタバレ考察

様々な角度からドラマに隠された、見えない部分を紐解いていくと、大体物語の全体像が見えたりするのですが、この「海に眠るダイヤモンド」は物語が非常に複雑です。

こちらでは最終回を幾つかの場面に分けて、考察したいと思います。

 

玲央の探し物

鉄平が書き残していたノートを読み進めていた玲央は、少しずつ自分の人生について考えるようになりました。

俺は一体何者なのだろう?
俺は…何のために生きてんだろう?
俺も誰かのために、生きてみたい...

答えが見つからなくていい、自分の存在する意味を考えていた様にも捉えられます。

玲央は、あの日の朝子を迎えに行ってみようと、端島への旅を朝子に提案するのでした。

 

鉄平の破かれたノート

「願いがかのうた…」

きらきら光る桜の花が満開に咲き誇る場所。

それは以前、鉄平と朝子がお花をした思い出の場所でもありました。

鉄平は恐らく、朝子との思い出を幾度となく思い出して生きていたのでしょう。

命を狙われ、博多の追手から逃げる生活を送っていた鉄平。

唯一、端島の閉山の事を聞けた賢将に、端島の事が書かれた自分の日記を託すことになりました。

鉄平は日記を手渡す直前に、朝子の事が書かれた箇所を黒く塗りつぶし、何ページか引き裂いたのです。

そこには、鉄平の葛藤や、朝子への想いが書かれていたと推測出来ます。

それが誰かに読まれてしまっては、大切な朝子の幸せも崩すことになるかも知れない、そんな鉄平の気遣いだったと思うのです。

鉄平が持っていたカバンの中には、11冊の日記と新聞紙に包まれた物が入っていました。

それは鉄平があの約束の夜に、朝子に渡すはずだった誓いの「ギアマン」だったのです。

最後のノート

鉄平の日記は11冊だっだ事が分かりました。

最後のノートは、澤田が隠していたことが判明。澤田を名乗っていたいづみの秘書は、誠だったのです。

進平とリナの間に生まれた誠でした。

自分の母親のリナに代わり、朝子を近くで助けようと思い、秘書になったと朝子に告白して謝罪しました。

朝子の選んだ道

朝子の選んだ道は、虎次郎との結婚でした。

そして、生まれた子ども、孫たちがいる。みんなで、ちゃんぽんを作る姿を見ながら、朝子は噓をついた誠を許すのでした。

「あなたに罪なんてない。進平兄ちゃんとリナさんと誠、あなたたちがいたから、この家族に会えた」

朝子のこの言葉は誠を許すことで、あの時自分を慰め、鉄平の選んだ道をも受け入れたように思えてなりません。

 

「意味のないことはひとつもない」

鉄平が端島の和尚の元を訪れた時、和尚が鉄平に言っていた言葉です。

「良かことも悪かことも全てね。全てを抱えて、一生懸命生きていく。それが人間たい」

現代の玲央は、日記を通して端島を知り、鉄平の人生に触れ、始めて自分自身の人生や生きる意味を考え始めたのではないでしょうか。

どうすることもできない、運命の悪いいたずらのせいで、鉄平は大好きな端島に戻ってくることも、朝子との約束を守る事もできなかったのです。

ただひたすら、朝子の幸せを祈っていました。

 

鉄平のギアマン

鉄平はリナに付き添いながら、朝子へのプロポーズのためにギヤマンの花瓶を自作していました。

澄み切った海を映し出すような青いギヤマンは、まるで鉄平の永遠の愛を物語っているかのようでした。

端島を訪れた鉄平は、朝子と一緒に暮らすはずだった上層階の部屋に、青く輝くギアマンを置いて行ったのです。

 

朝子の青

朝子が大切な日には、青い色のカーディガンを着ていました。

鉄平とのデートの日、大切な日には青いイアリングを付けていた朝子。「鞍馬天狗」から貰った瓶も、同じ青でした。

朝子の鉄平への変わらない思いが、青い色に込められていたと考察できます。

現代のラストシーンでも、青色のストールを羽織った朝子がいました。

その姿で、朝子が「青」に込めた想いを感じることが出来ました。

世界にたった一つのギヤマンも、端島の海の色のように、青く澄んでキラキラしていた…

時を越えて2人が、青い色で繋がっていたと言えるでしょう。

鉄平と玲央の関係

鉄平と玲央は、まったく関係がない事が分かりました。

朝子が「外勤さん」の様に、声を掛けた相手が玲央だったのです。

端島を回想する場面は、朝子が頭の中でイメージした物だったので、玲央と鉄平が同一人物で描かれていただけの事になります。

全くの他人である玲央が鉄平の人生に触れることで、今度は玲央の人生が動き出す。

「誰もいなくなってしまったけれど…あるわ…ここに。私の中に。みんな…眠ってる」

朝子が言っていた様に、その人の思いを引き継いだ時、今は亡き人たちは心の中で生きていると捉える事ができますね。

今の時代、受け継がれるべきものは、鉄平と玲央を繋げてくれた「外勤さん」の様な存在なのかもしれません。

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海に眠るダイヤモンド 最終回ネタバレ!結末の最後を徹底考察!のまとめ

海に眠るダイヤモンドは、70年の時を越えても変わらなかった、鉄平の朝子に対する想いが描かれたドラマでした。

現代を生きる若者たちの象徴として現れた玲央は、鉄平の真っ直ぐな生き方に触れることで、自分の進むべき道を探し始めることになりました。

「海に眠るダイヤモンド」

これほどまでにドラマの余韻が深く、もう一度観たくなるのは、今の時代を生き抜いて行く上で必要なものが詰まっているからだと思えてなりません。