地面師たちどこまで実話?モデルになった事件についても調査!

地面師たち
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ネットフリックスの話題作「地面師たち」が配信されました。

一見するとフィクションのように思えるこの作品。

実はその背後に、驚くほどリアルな事件が存在していました。

実在の事件をベースにした「地面師たち」、一体どこまでが実話なのか気になる所です。

このドラマの背後にある実話について詳しく調査します。

果たしてドラマ「地面師たち」で描かれた内容はどこまでが実話で、どこからが創作なのでしょう?

実際に起こった実話の事件をひも解くことで、より深く「地面師たち」の世界に触れるきっかけになる事でしょう。

 

ネットフリックス「地面師たち」は実話がベースになったサスペンスドラマ

ネットフリックスの「地面師たち」は、実在する地面師たちによる詐欺事件を題材にしたドラマです。

地面師とは、不動産の本当の所有者になりすまし、不動産を購入させる詐欺行為を行う詐欺師たちのことを言います。

本作品は、彼らの巧妙な手口と社会に与える影響を描いていて、視聴者にリアルな詐欺の危険性を伝える内容となっています。

地面師は実在する?

地面師は、実際に存在する詐欺師集団であり、不動産売買詐欺を行うことがよくあります。

これらの詐欺師たちは、複数人でグループを組み、ターゲットとなる不動産の所有者になりすまして、偽造の本人確認書類を作成するなどして詐欺を行います。

そのため、被害者は高額の代金を支払ったにもかかわらず、不動産の所有権を得ることができません。

このような詐欺は、昭和期から存在し、いまも実在すると報じられています。

ネットフリックス「地面師たち」で描かれたストーリーは?

ネットフリックスの「地面師たち」では、プロフェッショナルな犯罪者たちが集結し、巧妙な手口で大手デベロッパーから巨額の金額をだまし取るストーリーになっています。

物語の中心人物である辻本拓海(綾野剛)は、伝説的な地面師であるハリソン山中(豊川悦司)に誘われて地面師詐欺の道に入り、グループでの詐欺計画に加わります。

スリル感ある、緊迫した事態が次々と発生します。

見どころはドラマを通じて騙す側騙される側、そして追う側の三者の視点が描かれているところです。

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ネットフリックス「地面師たち」モデルになった事件は?

このドラマのモデルになった事件は、実在の積水ハウスを舞台にした地面師詐欺事件です。

この事件は、当時その驚くべき手口と巨額な被害額で注目を集めました。

早速、事件の内容をみてみましょう。

 

積水ハウス地面師詐欺事件とは?

ネットフリックスの「地面師たち」のモデルとなった事件は、積水ハウス地面師詐欺事件です。

2017年、東京都五反田で起きたこの不動産詐欺事件は、地元でも有数の高額な土地をターゲットとしました。

数多くの企業がこの土地に注目していましたが、所有者である高齢者が売却を拒んでいたため、詐欺グループにとって魅力的な標的となってしまいました。

そこで地面師たちは、あたかも土地の所有者になったかのように振る舞い、積水ハウスから巨額の資金を巧妙に騙し取ったのです。

この事件で積水ハウスが被った被害総額は約55億5千万円にも上ります。

驚くべきことは、日本を代表する大手企業が、わずかな時間で巧みに仕組まれた詐欺に引っかかってしまった事でしょう。

地面師たちは偽の書類を用意し、自らを所有者の財務担当者として偽装しました。

契約は成立しましたが、その後法務局によって不動産の所有権移転が拒否されるという事態が発生しました。

このことで、積水ハウスは初めて詐欺に気付くこととなり、被害を公に認めざるを得なくなりました。

最終的には、警察の捜査により関与した詐欺グループのメンバーが逮捕されました。

裁判を経て、事件の主犯には懲役11年の実刑判決が言い渡され、この事件は幕を閉じました。

積水ハウス事件の全容が分かるルポとなっているのが、「保身」

※ルポとは、ルポルタージュの略で、記者が実際に現場で取材した内容を、記事や書籍などを通して伝えることを指します。

脚色されていない「積水ハウス事件」が社内クーデターまでに発展。

原作と合わせて一読の価値ありです。


 

積水ハウス事件が社会に与えた影響

積水ハウス地面師詐欺事件は、大手企業が詐欺のターゲットとなった衝撃の事件として社会に大きな影響を与えました。

この事件を通じて、不動産取引の透明性と安全性の重要性が改めて問われることになったのです。

本人確認の強化や法務局での手続き確認の再徹底といった動きが進みました。

何と言っても、この事件によって「地面師」という存在が広く知られるきっかけになりました。

個人レベルでも不動産取引を行う際の警戒意識が、高まっていったといえるでしょう。

 

ネットフリックス「地面師たち」と実話の事件との違い

ではドラマの「地面師たち」は実話の積水ハウス地面師詐欺事件との違いを見てみましょう。

ネットフリックスのドラマは全世界で配信されることもあって、視覚的な演出やキャラクター設定、ストーリー展開なども脚色されています。

「地面師たち」と実話の違い①登場人物

ネットフリックス「地面師たち」では、フィクションならではのキャラクターが数多く登場します。

実際の積水ハウス事件で実在した人物らを、よりドラマチックに描くために「地面師たち」ではフィクションが加えられています。

例えば、ハリソン山中は、実際の事件で確認されている人物を元に作られたキャラクターです。

このドラマの一番の見どころである騙す側、騙される側、そして追う側の3者の立場に、深みあるストーリー性が加えられていました。

これにより、ドラマ作品としての魅力が増していると言えます。

主人公の辻本とハリソンの運命的な出会いも、ドラマを盛り上げてくれる欠かせない魅力と言えるでしょう。

「地面師たち」と実話の違い②事件現場

ドラマやフィクションの世界では、事件現場や背景がアレンジされることがよくあります。

「地面師たち」では、フィクションとしての魅力を高めるため、事件現場や背景がよりドラマチックな設定にされています。

実際の積水ハウス事件の場合、品川区五反田の特定の旅館が舞台となりましたが、ドラマではそれとは異なる時価100億とも言われる土地を舞台としていました。

このような変更は、ストーリー展開をよりエンターテインメント性の高いものにするための工夫の一つと言えるでしょう。

「地面師たち」と実話の違い③結末

実際の事件とドラマの間で、結末の描き方に違いがあります。

ネットフリックス「地面師たち」の場合、よりフィクションらしい要素やサスペンスを強化するために、異なる結末が描かれていました。

実際の積水ハウス事件では、犯人たちは逮捕され法の裁きを受けています。

ドラマ「地面師たち」の結末では、登場人物の人間関係や個々の背景に踏み込んだ深いエンディングが描かれていました。

こうした違いは作品としての価値を高め、何よりも観客の興味を引く要因にもなると思います。

 

ネットフリックス地面師たちはどこまで実話?モデルになった事件についても調査!のまとめ

ネットフリックスの「地面師たち」は、実在の地面師詐欺事件をベースに、フィクションの要素を加えたドラマです。

実際の積水ハウス事件をモデルにしており、登場人物や事件現場、結末など、フィクションとしての脚色が施されていました。

それにより作品としての魅力が引き立っていました。

個人的な意見、感想ですが、ネットフリックス「地面師たち」をまた別の視点から楽しんで頂ければと思います。